ゲームレポート

東京ジュニアVSシルバーバックス@臨海 2002 8/24

東京ジュニアとしては公式戦初戦、対シルバーバックス(SB)戦。一年生主体のジュニアに対し、相手は昨年度まで一部に所属していたSB。力の差は歴然、勝ち負け以前に試合が成り立つのかという周囲の不安の中、夜の臨海にて試合が始まった。

DFから始まった1Q。相手のバウンドシュートを直接拾った2年生ロング梶原がそのままクリアしOF2年生AT三宅が積極的に1on1をかけるが、なかなかシュートまでは持ち運べない。パスミスなどでポゼッションを失ってしまうジュニアに対し、積極的にミドルシュートを打ってくるSBはたびたび好機を作るも得点には結びつかず。一進一退の攻防、いや、圧倒的にジュニアが押されている。#20大岡が倉橋首相も驚くほどのシュートを放つも、決まらず、0−0のまま1Qを終える。

 マンダウンから始まった2Q。マンダウンはしのぐものの、直後、相手MFが1on1からゴール裏に待つATにはき、ATはクリースの#10に的確なフィード。これまで好セーブを連発していたゴーリー大内もさすがに止めることはできず、失点。0−1。

 この得点を機に流れをつかみたいSB、積極的に攻める。劣勢のジュニア。しかし2Q開始7分、相手のパスミスからアウトオブバウンズ。ハーフ付近からのクリアから猛然とSBゴールに走りこみ、見事なバウンドシュートをゴール左隅に決める。シニア、ミドル、2年を差し置き、今期ジュニア初得点をあげたのは、#54日高重和だった。1−1

 しかし、試合のペースは依然SB。経験を生かし、素早いOFをみせる。翻弄されるDF陣、この日二回目のマンダウンとなる。この劣勢をひっくり返したのが、二年生ロング#27寺岡達矢。相手のパスミスをクリアし、そのまま走る、走る、走る。放たれたバウンドシュートは、彼の笑顔と同じ様に、きれいにゴールに吸い込まれた。もしかしたら大番狂わせが起きるかもしれない・・・そんなベンチに響く笛の音は、なんとゴールではなくオフサイド。ジュニアらしい積極的なボトムの上がりは、ジュニアらしいオフサイドケアを忘れるという結末にたどり着いた。

 結局2Q終了直前、タイムアウト後のリスタートからの1on1で確実に得点をものにしたSBが1点リードで前半を終える。1−2

 ジュニア史上稀に見る、強豪チームとのシーソーゲーム。3Q、エキストラから#20大岡のシュートを相手ゴーリーはなんとか弾き返す。そのこぼれ玉を拾ったミドル松江、昨年の大井を彷彿とさせるクリースの動きでゴールに叩き込む。同点2−2。

 この後も#60湊谷などが惜しいシュートを放つも決まらず、逆にSBが2点を追加し4−2として3Qを終える。

 まだまだいける、そんな意気込みで始まったラスト4Q。一年#30箕輪、シニア初参戦#3松村らのシュートは惜しくもバーをかすめる。これまで相手のミスから得点してきたジュニアだったが、G大内がナイスセーブ後、自らのパスミスを相手に拾われ、ブレイクで失点。その後も次々に追加点を取られる。結果、2−9。

毎年の結果から考えれば、ナイスゲームと言えそうだが、4Qに崩れたのが痛かった。最後だから疲れたのか、メンタルの弱さか、最終クウォーターの原因を探るも、結果はなんてことはない、4QDFに一年が2名入っていた。現役最年長(?)プレーヤー澤田と3人の2年ロング陣が、まだショートしか持たない1年をよくカバーしたといえる。しかし、毎クウォーター1名は一年生がDFに入っていることを考えると、今年の一年生は個人能力がとても高いと考えられる。これから戦術を理解していけば、固いDF陣が誕生するだろう。

OF面でも、積極性が目立った。これからの試合も好ゲームが予想される

 

大倉 崇